学堂会2019年 2月講演会

内田 樹(うちだ たつる)氏

 尾崎行雄は、1925(大正14)年、後ろ向きに進む日本と題して、「我が国の選挙人は、国家の何物たるかを解し得ないような代表者でなければ、お気に入らないものと見えます。立憲政治を布いてより三十六年、まだ党派のためには国家を犠牲にする議員が多数の議席を占めていることは慨嘆の至りであります。然しもう少し立ち入って議員そのものを調べてみれば、我が議員といえどもそれ程の非愛国者ばかりでも無い、非良心家ばかりでもない。実を言うと彼らは愛国心も良心も持って居るが、如何せん脳髄が粗末なため、どの議論が国家のために善いか、悪いかと言う事の判断がつかないのであります。自党の言う事はいつでも正しい、敵派の言う事はいつでも間違っている、と考える位の脳髄より持たないものが、大多数を占めているのであります。そう言う人間でなければ、選挙人のお気に召さないのであります。これを改めざる限り、どうしても党派なるものは国利民福の上に害毒を流すものとなる。」と、説いています。
 主権者としての私たちが、自らの生命財産の自由と安全を守る日本社会を築くため、いまだからできること、していかなければならないことを、未来につなげ、新しい社会および国への道を切り拓くことが問われています。皆さまのご参加をお待ち申し上げます。

日時 :  2019年2月12日(火)18:00〜19:45(通訳つき)開場17:30
講演 :  内田 樹(うちだ たつる)氏
演題 : 「 この国のゆくえ 」
場所 :   憲政記念館 第一会議室 千代田区永田町1-1-1
参加費:  2000円 (学生は無料)

講歴紹介: 1950年東京生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業、東京大学都立大学大学院博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。凱風館館長、合気道凱風館師範。著書に「ためらいの倫理学」(角川文庫)、「街場のアメリカ論」(文春文庫)、「私家版・ユダヤ文化論」(文春新書第6回小林秀雄賞受賞)、「日本辺境論」(新潮新書、新潮大賞2010受賞)、「日本の反知性主義」(編著、晶文社)、「街場の戦争論」(ミシマ社)、「日本戦後史論」(白井聡との共著、徳間書房)などがある。第3回伊丹十三賞受賞。

学堂会講演会のお問合わせ
学堂会代表  原 不二子  事務局 兼松 惠 大隈 尚子
参加申込 :  兼松 惠 Tel: 090 5016 4410 E-mail: < megukanematsu@gmail.com >
Faxでのお返事は、大隈 尚子宛: Fax: 03 6310 5325 下記にお名前、ご連絡先などを書いていただいて、ご送信下さい。

次回の学堂会は 浜 矩子氏に 3月25日衆議院第2議員会館第一会議於 お願いしております。