学堂会2018年 5月講演会

尾崎行雄は、「憲政の破滅」1922(大正11年)を弱者の武器として、「立憲政治は元来正邪曲直の観念を基礎とし、道理によってこれを運用すべきものであるから、決して道理に背いた横暴をなしてはならない。それをなせば立憲政治を墜落せしめ、破滅せしむるに至るのだ。しかしその横暴に対する対抗策としては、少数党の横暴に対しては、少数党の妨碍という働きが生ずるのである。少数者の妨碍は無論よろしくないが、多数者の横暴は更に悪い。
 牛に角があれば、蜂には針がある。如何なる弱者といえども強者の横暴に対しては、己を護るだけの武器を持っている。朝日某の短刀、中岡坊の匕首は、貧者弱者の武器であるが、惜しいかな、その使用法が悪かった。故に如何なる多数党といえども立憲政治の世にあっては、道理に離れ、力を以ってその目的を達することは断じて出来ない。またこれを許さないのが、立憲政治の本体である。
  多数党(強者)が力を恃んで横暴を働けば、少数党(弱者)もまたそれ相応に力を用い、蜂が牛の目を刺すが如き方法を以って少数党の威力を発揮せざるを得るに至るのだ。即ち議事を妨碍し、その進行を遅延し阻止し、以て多数党の横暴を牽制破壊するよりほかはない。巧にこの妨碍策を運用すれば、如何なる多数党といえども、最終日に行った如き、全く憲法を破壊し、立憲整体を破滅せしむべき方法をとるにあらずんば、その目的を達することができなくなる。しかして多数党がかくの如き乱暴狼籍なる振る舞いをなせば、如何に政治に冷淡なる人民といえども、ここに初めて目を醒して、その不都合を詰責し、民心次第に横暴な多数党を離るるようになるに相違ない。」と説いています。
 主権者としての私たちが、自らの生命財産の自由と安全を守る日本社会を築き、次世代のために、いまだからできること、していかなければならないことを、未来につなげ、新しい社会、および国への道を切り拓くことをご一緒にしてまいりたく皆さまのご参加をお待ちいたします。

日時:2018年5月8日(火)18:00~19:45(通訳つき)開場17:30
講演:前川 喜平氏(まえかわ きへい)
演題:「政治と教育のはざまで」
場所: 憲政記念館 第一会議室 千代田区永田町1-1-1
参加費: 2,000円 (学生 無料)

講師紹介:1955年1月奈良県御所市生まれ。1979年3月東京大学法学部卒業、同4月文部省に入省。大臣官房長、初等中等教育局長などを経て、2016年6月文部科学事務次官。2017年1月退官。

学堂会講演会のお問合わせ
学堂会代表 原 不二子  事務局 兼松 惠 大隈 尚子
参加申込: 兼松 惠 Tel: 090 5016 4410 e-mail: megukanematsu@gmail.com 
Faxでのお返事は、大隈 尚子宛: Fax: 03 6310 5325 下記にお名前、ご連絡先などを書いていただいて、ご送信下さい。

次回の学堂会は、追ってお知らせ申し上げます。